中古住宅の購入を検討している方は、少しでも価格を抑えて良い物件を買いたいと思うことでしょう。中古住宅は価格交渉ができるってご存知でしたか。同じ物件をより安く買う方法を知りたいですよね。
今回は中古住宅の価格交渉術を伝授します。この価格交渉術をうまく活用することが、お得に物件を購入する成功の秘訣です。
値引きできる中古住宅の特徴から、実際にどうやって価格交渉するかまで詳しくお伝えさせていただきますので、最後までぜひご覧ください。
中古住宅の価格交渉とは?
中古住宅の価格交渉とは、住宅を買う時のいわゆる値引き交渉です。住宅の購入したい買主さんは大きなお金が動くので少しでも安いと助かりますよね。
また、売主さんもご自身の持つ物件を売却したいと思っています。その買主さんと売主さんの絶妙な駆け引きが中古住宅の価格交渉となっています。
中古住宅は値引きできる?
実は中古住宅の価格交渉いわゆる値引きは一般的なことなのです。物件にはいろいろな特徴があり一つとして同じ家はありません。そのため一律の価格設定が難しいので、相場と比較して値引き交渉も可能です。
一般的に物件価格の10%から20%は値引きできると言われています。もちろんそれにはいろいろな状況やパターンがあるので一概には言えませんが、うまくやれば500万円ほどでも値引きできる可能性があります。
価格交渉をするにあたって不動産会社の仲介は非常に役に立ちます。とは言え不動産会社を選ぶときに値下げ交渉を売り文句にしている不動産会社は少し注意が必要です。違法な価格交渉をしている可能性もあるからです。誠実に向き合ってくれる不動産会社を選ぶことは物件を売るにしても買うにしてもとても大切な点です。
値引きできる中古住宅の特徴
値引きできる中古住宅にはいくつかの特徴があります。
1つ目は周囲の物件より値段が高い場合です。そのために周辺の中古物件の相場を理解しておく必要があります。周りより高かったらなかなか買い手がつきにくいですよね。なので値引き交渉することができます。
2つ目は購入希望者が少ない物件です。これを調べるにはその物件が掲載されているサイトの閲覧数を見たり不動産会社の営業担当の方に聞くなどするとよいでしょう。
3つ目は長期間売れていない中古住宅です。売れていないにも理由があるでしょう。周辺より高すぎる価格であったり、築年数が古かったりすることもあります。また修繕費が買主負担になる場合も長期間売れ残ることの多い物件です。そういう場合は値引き交渉し希望の価格まで値引きできる可能性もあります。
4つ目は築年数が古い物件です。なかなか売れないと売主さんにとって売却される前までの管理費用や固定資産税が負担になってきます。また長い期間空き家だと犯罪のリスクも高くなってしまいます。早く売りたいという状況だと値引き交渉がしやすくなります。
5つ目は再建築不可物件です。法改正によって現在の建築基準法に違反している場合、増築したりリフォームすることができません。現状のまま住み続けるしかないという物件はなかなか売れないので値引きできる可能性があります。
中古住宅の価格交渉術を学ぼう
中古住宅の値引き交渉価格交渉ができることがわかったなら、次は実際にどうやって価格交渉をするのかを学んでいきましょう。やみくもに値下げを要求するなら売主さんとの関係が悪くなり住宅購入が余計に難しくなってしまいます。
中古住宅の購入は買主さんと売主さんの信頼関係の元に成り立っています。売るかどうか決める権利があるのは売主さんの方です。良い関係を作ることを意識することが成功の秘訣となります。
具体的に取り組めるコツがあるのでぜひご覧ください。
価格交渉のタイミング
まずは、価格交渉をするタイミングです。気になる物件を見つけたらまず内覧をします。そしてその後具体的な購入意向を示す前に価格交渉をするのがポイントです。
売主さんにとって「この値引きに答えられれば物件が売れるかもしれない」と思ってもらえるかどうかが大切です。購入する気があることをはっきり示します。
自分が気に入った物件はほかの人も気に入る可能性があります。あまり先延ばしせず価格交渉を行うことは大切です。全く買う気がないなら価格交渉をすべきではありません。そのため住宅ローンの審査が通った後に価格交渉するのも大切なことです。
売主さん側が売却できる可能性があると感じることで初めて価格交渉に応じてもらえます。
価格交渉に役立つ言い回し
ポイントは売主さんに「この人に住んでもらいたいな」と思ってもらうことです。そのための役立つ具体的な言い回しをいくつか考えてみましょう。
● この家の○○なところが気に入りました。
● 他の家も見たんですが、この家がどうにも気になるんです。
● ○○円までなら出せるのですが、応じて頂けませんか。
売主さんにとってもその物件は愛着があり思い出があるものです。大切に住んでくれる人、自分と同じように愛着を抱いてくれる人に売りたいと思うものです。この家好きだなと思うところを売主さんに伝えるなら値引き交渉に応じてもらえるかもしれません。
また、その物件が自分の予算に合わない時には、そのことを素直に伝えることも大切です。いくらまでなら値引きできますかと聞くより、自分がいくらまでなら出せますと言う方が相手にとって気持ちがいいですよね。
内覧の時の態度やマナーによっても売主さんと良好な関係を持てるかどうか決まりますので、信頼できる間柄になれるよう心がけると良いかもしれません。
また価格交渉する時は、値引きしてもらう代わりの条件を出すことも価格交渉を成功させる秘訣です。例えば値引きしてもらう代わりに契約日や引渡しの予定日を売主さんにお任せしたり家のリフォームや修繕費を自分で払うようにするなどです。
一方的に要求するだけでなくこちら側も譲れる点を示すなら価格交渉に応じてもらえるかもしれません。
価格交渉の注意点
価格交渉に関して注意しなければならない点もいくつかあります。これを踏まえておかないとせっかくの住宅購入そのものができなくなってしまうかもしれません。いくつか注意点を挙げるのでぜひご覧ください。
まず注意しなければならない点は交渉は一回以上行わないことです。一度価格を値引いてもらったらさらに値引くように要求しない方が良いでしょう。売主さんも足元を見られているような気がしていい気がしないからです。
またとにかく家を安く買うことだけに重きを置きすぎないということが大切です。値引いてもらおうと思うあまり物件の悪い点ばかり探すようになってしまうからです。
値引けるポイントを探すことは悪いことではありませんが、物件の欠点ばかり指摘してしまうと、売主さんにとって「この人はいい人なのか、悪い人なのか」分からなくなってしまいます。この人に売っていいのか悩ませる余計な要素は増やさないようにすることは大切です。
今まで上げた点と関係してきますが大幅な値引き交渉もするべきではありません。値引きできる金額には限界があります。
まとめ|価格交渉術をマスターして満足のいく中古住宅を購入しよう
次は不動産を売る側の基本ガイドを考えます。同じように5つのステップに分けて考えましょう
● 不動産会社を決める
● 査定を依頼する
● 売買契約を結ぶ
● 引き渡し
● 確定申告
ステップ1:不動産会社を決める
最初のステップは不動産会社を決めることです。不動産を買うための基本ガイドでも考えましたが、信頼できる不動産会社を決めることは本当に大切になります。実際に不動産が売れるまで、多くの話し合いがなされるからです。
何でも相談でき、話しやすい関係を作れる不動産会社を選びましょう。また売却実績があり経験豊富な不動産会社だと安心できますね!
ステップ2:査定を依頼する
不動産会社を決めたならステップ2に進みます。ステップ2は不動産査定を依頼することです。
誰でも少しでも高い価格で不動産を売りたいと思うでしょう。そのために必要不可欠なのが不動産査定です。不動産査定ではその物件にいくらの価値があるか、いくらで売却できそうかを調べて推定売却価格を出します。
今はAI査定や簡易査定ができるので非常に便利です。まず、簡単に売りたい物件の価格を知ることができます。その結果を受け、売却の意思が固まったら訪問査定を受けると良いでしょう。
査定価格をもとに売出価格が決定します。売却していくにあたってなかなか買主が決まらないなどで売出価格を下げることもあることでしょう。最終的に契約する成約価格と言います。
ステップ3:売買契約を結ぶ
不動産の買い手が決まったら売買契約を結ぶというステップに進みます。ステップ3です。これにはかなりの専門知識が必要になります。売買契約書には、売買価格、決済日、引き渡し日、契約解除の条件等重要事項が記載されています。
分からないことは、不動産仲介業者などの専門の人にきちんと聞き、曖昧な点がないように気をつけましょう。売買契約は何らかのトラブルや問題が起きた時に自分を守る大切な手段になることを忘れないようにしたいものです。
ステップ4:引き渡し
売買契約が終わったら大体1から2ヶ月でステップ4の引き渡しに進みます。最終的な決済が行われ、この段階で不動産は正式に買主のものになります。
売買契約を結んだ際に引き渡し日が決まっているはずです。その引き渡し日に引き渡しができないと違約金が発生するのできちんとした売却計画が必要です。
ステップ5:引き渡し
不動産を売却した場合、売却益が出ると譲渡所得の確定申告が必要になります。確定申告は個人でも行うことができますが、不安な方は税理士さんに相談すると良いでしょう。市区町村の税務署でも相談に乗ってもらえる場合があります。
期日を守らないと加税の対象になりますので、スムーズな手続きが必要です。また状況によっては確定申告が不要な場合もあるので確認する必要があります。
不動産を売るための必要書類
不動産を売るにあたって必要な書類は複数あります。最初からすべてを揃えるのは難しいでしょう。仲介業者を決めたなら、そこの担当の方と一緒に少しずつ揃えていってください。
最初に考えましたが、そのためにも信頼できるまた親身になってくれる不動産業者を選ぶことは必要不可欠ですね。大まかな必要書類を下にまとめておくので参考にしてみてください。
● 登記簿謄本
● 売買契約書
● 物件購入した時の重要事項説明書
● 登記簿済権利書
● 土地測量図
● 固定資産税納税通知書
● 物件の図面
● 建築確認済証
● 実印・印鑑証明書
● 身分証明書
● 住民票
この中には売却価格を決める上で必要な書類もありますので、どの書類をどの時点で準備すべきなのかは不動産会社と一緒に話し合ってください。
まとめ|基本を理解してスムーズな不動産売買を行おう!
中古住宅の価格交渉についてポイントとなる価格交渉術はご理解いただけたでしょうか。中古住宅の価格交渉はごくごく一般的なものです。少しでもお得に物件が購入できるように中古物件の相場を理解したり、売主さんとの信頼関係を作れるように準備しておくのが成功の秘訣です。
価格交渉のタイミングや注意点も考えることができました。中古住宅の購入にあたって上手に価格交渉をして、売主さんも買主さんもどちらも納得できる物件購入ができるといいですね。
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