マイホームを考え出された皆さんでよくある最初の問題が、夫婦でマンション派と戸建派に分かれてしまう事が多々あります。
例えば奥様の実家はマンションで、ご主人の実家は戸建であったり、ご主人は普段仕事で家にいないのでセキュリティのしっかりしたところに家族を住まわせたい。奥様はお庭でお子様をプールで遊ばせたり、上下階の騒音等に気を使わなくてもいいから戸建がいいといった具合に喧嘩になってしまうこともしばしばなようです。(笑)
そこでマンションと戸建のそれぞれの特徴は何なのかよく理解したうえで決定して頂ければと思います。
マンションのメリット
①共用部(廊下・エントランス・マンションの前など)の管理(掃除や修理)を管理会社がやってくれる。
マンションによってはゴミ捨ても24時間OKなマンションもある。
②最近のマンションはほとんどがオートロックになっており、防犯カメラや管理人がいるなど防犯面での安心がある。
③駅からの距離が近い物件が多いので生活利便性が高い事が多い。
④ワンフロアのタイプのマンションが多く階段がないので面積の割に広く使えて、室内がフラットになっており、段差が少ないので老後も安心して生活できる。
⑤ファミリータイプの新築マンションであれば同世代の居住者が多く、ほとんどが子供も同じ学校なので子供を介した交流が活発なケースが多くみられます。
⑥戸建に比べて設備のグレードが高いものが多くリッチな気分になります。
⑦タワーマンションであれば夜景が楽しめたり、大規模マンションであればキッズルーム、コンシェルジュなどがついていることもあります。
⑧減価償却(マンションの資産価値)の年数が47年(法定耐用年数)と長いので資産価値の下がり幅が小さい。
⑨駅近や賃貸需要の大きいエリアのマンションであれば住まなくなったとしても借り手がつきやすい。
⑩鉄筋コンクリートに囲われている事、上下左右に他住戸があることで保温効果が高く夏涼しく冬は暖かいことが多い。上層階だと通風もよく夏エアコンのいらないことも。
⑪上層階であれば陽当りもよい。
マンションのデメリット
①管理費や駐車場代が一生掛かる。
※修繕積立金に関しては戸建でも修繕費用は掛かりますのでここではデメリットに入れておりません。
②大きな規模のマンションになるほど近隣の人の顔を知らないため、マンション内に不審者がいても気づきにくい。
③利便性は高いが騒音や環境面で車通が多かったり商業施設が多かったりする。
④上層階に住むほどエレベーターが止まってしまった際の昇り降りがつらくなる。
⑤上下左右に他の住人が住んでいることが多く騒音等のトラブルが起こりやすい。
⑥最近のマンションはとくに面積が小さく作られていることが多い。
⑦ペットが飼えないマンションも多く、飼えたとしても大きさ、種類、頭数に制限がある。
⑧敷地内で車の洗車ができない。洗車をしに別の場所に行くと手間とコストがかかる。
⑨築年数が経つと入居者の引越しや、転入が増え、新しい住人と、元々住んでいた住人によるトラブルが起こることもある。
⑩築年数が新しいうちは問題ないが、将来老朽化したマンションの建て替えに直面した際、マンションの区分所有者の5分の4以上の合意が必要という問題が発生する。問題が発生した場合マンションが負の資産になる場合も。
⑪土地の持分が小さいため資産価値の下限がほとんどないため、長期的にみると資産価値が戸建より劣る場合もある。
⑫事務所としての使用が不可の場合が多い。
⑬マンションから駐車場までの距離が遠いことが多い。機械式の駐車場だと出庫渋滞ができる。
駐車場の入り口も1か所の事が多く朝や夕方渋滞する。
⑭大型のマンションになるほどエレベーターが来るまでの時間が長く朝夕は密になることも多い。
戸建のメリット
①隣家とは多少離れておりや上下階には家族しか住んでいないので騒音によるトラブルが少ない。
②新しく区画整理された街であれば同世代の居住者が多く、ほとんどが子供も同じ学校なので子供を介した交流が活発なケースが多くみられます。
③管理費や駐車場の支払いがいらない。
④車の洗車が家でできる。場所によっては車を2台以上駐車できる。
⑤窓が多いため、日当たりや通風の良さが期待できる。洗面所やお風呂にも窓がついている。
⑥セキュリティの導入をするかどうか自分で選べる。
⑦ペットの大きさ、種類、頭数を気にすることなく飼育できる。
⑧マンションと比べると100㎡前後の家が多くゆったりとしている。
⑨事務所などとしての使用は自由。
⑩建て替えやリフォームも自由にできる。
⑪建物と土地の持分の占める比率がマンションと比べると土地の比率が高いため30年以上の長い目で見ると資産価値として高くなることが多い。
⑫郊外の戸建だと閑静な住宅も多く、子育て環境に優れていることも。
戸建のデメリット
①修繕工事の費用をその都度捻出しなければいけないので、月1万円を積み立てておくなど計画性を持つ必要がある。
②階段がある場合その部分の面積が実際(パンフレット等の記載面積)より小さくなる。老後2階に上がる事が億劫になり生活範囲が制限されたり、2階の部屋の管理が出来なくなってしまう可能性がある。
③庭がない場合、子供が遊ぶ場所が道路になってしまうので危険がある。
④洗濯場所と。乾燥場所が別のフロアにある場合、階段の昇り降りがあるため家事効率が下がる。
⑤駅や繁華街から離れていることも多いので生活の利便性が悪いことも。
⑥ゴミの出す日時や場所が決められているのでそれまで家で保管しなければいけない。出す場所が遠い場合もある。
⑦庭や駐車場などの清掃、管理を自分でしないといけない。
⑧屋根の上がすぐ太陽にさらされるので2階、3階は夏暑い。
①契約書の印紙代、登記費用、融資の信用会社に支払う保証料、銀行への融資手数料、担保設定費用、登記費用、固定資産税はどちらも金額自体は大差ないと思います。※固定資産税は土地が少ない分マンションの方が安いという方もいますが、建物はマンションは鉄筋コンクリートでできているので木造の戸建より固定資産税が高いので結局大差はありません。
②火災保険に関しては、マンションは鉄筋コンクリートでできているので火災に強いとされており、保険料は戸建よりも安くなります。半分から2/3程度であったと思います。
③仲介手数料はどちらも売主から直接若しくは代理業者から買うのであれば掛かりません。仲介業者を通して購入する場合には仲介手数料が必要となります。
※当社ではホームペジを見たとお問い合わせいただいた方に仲介手数料無料にてご紹介いたします。詳しくは
こちらまで。
20年間で掛かる総額
①4千万のマンションの場合
例:住宅ローン4000万円・35年返済・金利変動0.6%
住宅ローン月約106,000円
管理費月約7,000円
修繕積立金月約20,000円
駐車場代(2台分)月約20,000円
毎月約153,000円×12ヶ月=約1,836,000円/年
固定資産税約150,000円/年
年間合計1,986,000円×20年=約3972万円
②4千万の戸建の場合
例:住宅ローン4000万円・35年返済・金利変動0.6%
住宅ローン月約106,000円
修繕費積立月約10,000円
毎月約116,000円×12ヶ月=約1,392,000円/年
固定資産税約150,000円/年
年間合計1,542,000円×20年=約3084万円
③その差は約900万円あります。
結論
どちらにも一長一短はありますが、しっかり自分で管理できる方は戸建、管理は丸投げしたい方はマンションが向いているのではないでしょうか。
また、ただマンションや戸建ての金額を比較するのではなく、毎月掛かる固定費を比較したり、その場所に何年住むのか、将来実家に戻る予定であったり、転勤・転職の可能性だったりを比較検討して頂きたいと思います。
その結果、戸建かマンションか更には中古か新築かはたまた自分たちには賃貸の方があっているのかを熟考して頂きたいと思っています。
当社はまだどうするか決まっていない方にこれからの住まいに関する道しるべを示して行くことができればと考えています。
家を借りたり買ったりしたい、家や土地を売却したい、不動産で収益を上げたい、老人ホームに住みたい、家やマンションをリフォームしたいなどの相談をどこにしていいかわからないという方はまず、
こちらからお問い合わせください。お家までお伺いします。もちろん来店もお待ちいたしております。