マイホームの購入を検討されている方のほとんどは住宅ローンを組むことになります。
でも住宅ローンをどこで組めばいいのか、頭金はいくら出せばいいのか自分は素人だからわからない。。
ネットで検索してみようと数多くの住宅ローンに関してのブログ記事を見てここにたどり着いていただけたかもしれません。
そこで今回は住宅ローンに関する疑問について住宅ローンアドバイザーの視点からお伝えできればと思っています。
本日は第2弾です。
■2.二人でローンを組む?■
ご質問者様B:住宅ローン控除や、団体信用生命保険を夫婦それぞれで受けたいので夫婦で住宅ローンを組もうと思っています。
回答:まず、ペアローン・連帯債務型・連帯保証型の違いを知っていますか?どれも収入を合算できることは同じですが、借入れ方、契約方法などが違ってきます。
1.ペアローンとは夫婦が別々(2本立て)に住宅ローンを借りることです。それぞれがお互いの連帯保証人になります。団体信用生命保険(以下、「団信」)はそれぞれ加入、住宅ローン控除もそれぞれ利用できるので、所得税や住民税の還付をそれぞれ受けられます。契約が2本になるので手数料や登記費用など
が割高になります。
2.連帯債務型は、夫婦のどちらかが主債務者(契約者)となって住宅ローンを借入れ、もう一人は連帯で債務を負って住宅ローンを借入れます。連帯債務者と主債務者は同等の返済義務を負います。住宅ローン控除はそれぞれ利用できます。団体信用生命保険は、主債務者は加入できますが、連帯債務者は銀行によって異なります。契約にかかる手数料や登記費用などは契約が1本なので連帯保証型と同じく安く済みます。
3.連帯保証型は夫婦のどちらかが債務者となり、もう一人はその連帯保証人となり、債務者が住宅ローンを返済できなくなった時、代わりに返済義務を負うことになります。住宅ローン控除や団体信用生命保険の加入はできません。契約にかかる手数料や登記費用などは契約が1本なので連帯債務型と同じく安く済みます。
以上がペアローン・連帯債務型・連帯保証型の違いになります。
それを踏まえたうえで以下のリスクを考えて単独でローンを組むのか夫婦でローンを組むのかお考えいただければと思います。
1)ペアローンや連帯債務で団体信用生命保険をそれぞれが加入した場合、どちらかが死亡した場合、亡くなった方の借入分しか債務が消滅しない。
2)今後奥様が出産してどちらかが育児休暇や退職をした場合の収入低下があったとしても返済していけるか、若しくは休職、退職をなるべくせずに働き続ける強い意思があるか。
3)これは単独で組む方も同じですが、離婚した場合でも住宅ローンの契約が無くなるわけではありません。特に、住宅ローンをペアローン、連帯債務及び連帯保証で借りている夫婦は離婚をしても、簡単に住宅ローンをどちらか一人のローンへ一本化したり、連帯保証を解除したりはできません。
ご相談者様はご主人の収入だけで住宅ローンは賄えるが、住宅ローン控除や団体信用生命保険などの2人とも活用できるメリットを最大限生かしたいということで連帯債務を選ばれました。
当社では上記のようなデメリットや将来的なリスクを考えて夫婦での収入合算をしないと組めない住宅ローンはお勧めしておりません。
無理なく支払い続けられる額はいったいいくらぐらいなのか、その金額だとどんな物件を購入することができるのか、絶対譲れない条件は立地なのか、間取りなのか、設備なのか、など、無理なく理想に近いマイホームの夢の実現をするために、当社の住宅ローンアドバイザーや提携のファイナンシャルプランナーとおうちの買い方相談をしてみませんか。