コロナ禍の昨今、働いている会社の業績が悪化し、残業の削減などにより毎月の給料が下がったり、ボーナスがカットされたりした方が増えています。さらには休業や倒産やリストラなどによって大幅な収入減になってしまった方もおられます。
会社の業績悪化のほか、自身の病気やケガ、家族の介護などのため休職せざるを得なくなり収入が減少するケースもあります。
そのほか、教育費や親の介護費など、住宅ローン借り入れ当初の計画を上回る支出が生じ、返済が困難になるケースもあります。思わぬ収入の減少や出費などで、住宅ローンの返済に困っている方が、かなり増えています。
もしも住宅ローンの返済が厳しくなったら、とりあえず1回か2回位なら延滞してもいいかなんて考えてはいけません!!
一刻も早く何らかの対策を講じましょう。
住宅ローン返済に困ったときの対策を考えましょう。
1.返済猶予(リスケジュール)交渉
まず最初に優先して試して頂きたい方法が債権者とのリスケジュール(返済猶予)交渉です。
リスケジュール(返済猶予)交渉とは、債務者と債権者との話合いで、これまでの支払い状況、今後の収入や支出などのバランスを元に、これまでの返済計画を見直す事です。
リスケジュールでできる返済計画の変更方法
●「返済期間を延長して毎月の返済額を減らす」
●「ボーナスの返済割合を減らしてボーナスへの依存を下げる」
●「一定期間、毎月の返済額を少なくする」
●「一定期間、利息のみの支払とする(元金据置)」
※リスケの注意点
あくまでも返済計画の変更であり減額や免除ではありません。延長や返済方法の変更に伴って、利息や保証料が嵩み、総支払額は増加します。据置期間を設けた場合は、据置期間が終わった後の月の返済額はリスケジュール前に比べ増加する可能性が高くなります。
また、家計収支、収入状況、他の借入等によって認められないこともあります。
2.住宅ローンの借り換え
現在の金利よりも低い金融機関がある場合には、借り換えによって月々の返済額を抑えることが可能です。金融機関によっては返済期間が50年まで借りられたり、完済年齢を満85歳未満に設定したりと現在借り入れの住宅ローンの残存期間よりも長く設定できる場合もあり、月々の返済額を抑えることができます。
※借り換えの注意点
ただし住宅ローンを借り換えるには、借換先の金融機関の審査に通らなければなりません。住宅ローンの返済が困難になった理由が失業、転職、休職などによる収入の減少であれば、ローンの審査に通りにくいと思われます。
また借り換えには新しい住宅ローンの契約費用、既存の借り入れの繰上返済手数料、抵当権抹消・抵当権設定登記の費用などの諸費用がかかります。
3.個人再生
様々な債務を抱えている方で、住宅ローン以外の借り入れ金の返済が困難な場合に、借入額の一部を返済することで住宅ローン以外の債務を圧縮し毎月の支払を減らし生活を再建するための法的な手続きになります。
この方法であれば、住宅ローンは従来通り支払いながら、他の債務の元金も減らして、その額を任意整理と同じように分割して返済することが可能となります。自宅を手放さず住み続けることができ、大事な資産を残す事が出来ます。
※個人民事再生の注意点
住宅ローン以外で5,000万円超の債務があると手続きを行うことができません。
毎月安定した収入があることが条件です。
個人信用情報機関に、民事再生の事実が登録されます。
4.リースバック
リースバックという方法はこの任意売却の手段の一つです。住宅ローンの債務者(現所有者)は不動産を任意売却によって購入してもらい、購入者(新所有者)と賃貸借契約を結んで、そのまま家に住み続けることができます。
リースバックで選べる住み方
●「賃貸期間を決めて期間終了後転居する」
●「任意売却後リースバック契約を行い残った債務は自己破産で清算する」
●「買戻し条件付リースバック契約を行い契約期間満了後優先的に買戻しをする」
ハウス・リースバックはこのような方がご利用されています
■子供の学校を変えたくない。子供に知られたくない。
■親の敷地に建てた家なので親に知られたくない。
■これまで通り住み続けたい。
■将来子供の名義で買い戻したい。
■引越しをしたくない。
■ペットがいるので、引越しができない。
※リースバックの注意点
○所有権を失う
リースバックで売却した不動産はあなたの所有資産ではなくなります。
○買い手が見つからない事も
投資価値が無いと判断された場合は買い手が付かない可能性があります。
家の立地や築年数によっては、なかなか買い手がつかないこともあります。
○賃料負担が大きくなる
家賃の負担が思っていたよりも高くなることがあります。
売却価格と家賃の額を見比べて、本当に住み続けられるのか、熟考することがとても大事です。
○買い戻せないリスクがある
いつか家を買い戻そうと思ってリースバックを選んでも、上手くいかないケースもあります。
ここまでで、不動産に住み続けながらする債務整理手法である、リスケジュール、借り換え、個人再生、リースバックの4つの方法についてお伝えしてきました。
それぞれ特徴があり一長一短です。どの方法があなたにあっているかまずはこちらからご相談ください。
ほかにもお電話やLINEからもお問い合わせ可能です。